ちょっと前から気になっていて、Amazonのレビューも結構良かった、元スピリチュアル女子大生CHIEちゃんの小説「この世界の私をそこから見たら」を読んでみました。
自己啓発系スピリチュアルエンタメ小説ということで・・・ちえちゃんの体験談なのか、どうなのかはわかりませんが、、
CHIEちゃんの雰囲気のように、ふんわりと、ほわ~んとした、心があたたかくなる物語になっていて、ジーンとくる場面も何ヶ所かあり
死後の世界や転生のしくみにも触れていて、人が生まれてくる意味や死ぬ意味を、決して怖い表現などではなく
「そういうことかもしれないね・・・」と、すんなり受け入れられるような、やわらかいタッチで書かれています。
死んだおばあちゃんが、あらわれる
大学を卒業したものの、彼氏にフラれ、仕事も辞めてしまい、人生に疲れていた女の子の前に、亡くなった「おばあちゃん」があらわれるところから物語が始まります。
人間は生まれて来る前に、場所、環境、経験、死ぬタイミングを全部自分で決めてくるから、善いことも悪いことも含め、不幸なことはない、起こることには意味がある
と、おばあちゃんに言われるのだけれど、女の子には理解することができず、「じゃあ、どうして自分で選んだ人生なのに、苦しいと感じるの?」というながれから
思考は現実になるという、引き寄せの法則的な考え方、お金への意識の持ち方をおばあちゃんに教えられるのですが
ハキハキとしたモノ言いながらも、孫への愛情たっぷりで、おばあちゃんと女の子のやり取りが、なんだかとても温かく感じました。
あの世で出会った霊達との会話
おばあちゃんに連れられて一時的に「あの世」へ行くことに、そこで若くして亡くなった4人の男女と出会います。
ストーカーに殺害された女性、スノーボードの事故で亡くなった男性、ガンで亡くなった男性、子供の頃から母親に虐待されていて自殺した女性・・・
この4人との会話のなかで、なぜストーカーに殺害されてしまったのか・・・カルマなどにも触れていて、4人それぞれの人生や、そこから学んだこと、来世(転生)に向けた目標を話し合います。
「この世界の私をそこから見たら」を読む前から、人は生まれて来る前に魂を成長させるためのシナリオを細かく決めてくるとは言われていて、何とな~く、わかったつもりではいたんですが、、
「あ~こんなふうに、今回の人生を振り返りながら、次の人生の目標を決めるんだ・・・」と、すんなり受け入れられた気がしました。
まとめ
物語はまだまだ続き、幼い娘さんを交通事故で失ったお母さんとも出会ったり、運や嫉妬についてなど、いろいろ考えさせられることが、上手に一冊にまとめられているなぁと感じました。
「この世界の私をそこから見たら」は、生きる意味や「この世に偶然はない」ということを、若い娘とお婆ちゃんの会話を通して、誰にでもわかるように書かれています。
死後の世界に関連する本などを、たくさん読み込んでいる人には物足りなさを感じるかもしれませんので、あまりオススメできませんが、、
専門的な難しい本が苦手な人や、死後の世界に興味があるけど怖いのはチョット・・・という方には、とっても読みやすい本だと思います。