もしも、私たちが生きているこの現実が仮想現実(バーチャル・リアリティ)だったとしたら…。
そんな前提で、人生をオンラインゲームにたとえて考えてみました。
ちょっとユルい発想ですが、イメージしやすくするために仮のゲームタイトルをつけてみます。
その名も── オンラインRPG『この世界』
わかりやすさ重視ということで、あえてベタなネーミングにしました……💦
※読むのが大変なときや、ゆっくり聴きたいときにご活用ください。
オンラインRPG『この世界』ってどんなゲーム?

このゲームの最終目標は「学び」です。
ただし、その内容はプレイヤーの自由。どんなテーマを選ぶかも、自分で決められます。
ゲームのルールは、サーバー(国)ごとに異なっていて、現実世界の法律にあたる規則もあります。
守らないと、当然ながらペナルティも……
食事や健康管理にも気を配りつつ、プレイしていくのがコツ
といったリアルさも、このゲームの特徴です。
レベル(年齢)は、1年ごとに自動で上がっていく仕組み。
ゴールの時期は明かされていませんが、最後までやりきったプレイヤーは、仲間たちに祝福されるエンディングが待っています。
ゲームスタート前の準備とキャラ設定

これからゲームを始めるプレイヤー(あなた)は、やる気にあふれて志が高く、必ず自分で決めた目標(学び)をゴールまでに達成しようと決めています。
プレイヤーは、ゲームに入る前に以下の設定を自分で行います。
「恵まれた環境を選び、そこから学ぶ」
「貧しい環境や困難に立ち向かう環境を選び、そこから学ぶ」
目標(学び)を達成するまでのルート選択は、近道でも遠回りでも、自分のペースでプレイできます。
ゲームのスタートと記憶のリセット

オンラインゲーム『この世界』は、ゲームをスタートすると
《目標(学び)・サーバー・環境・キャラクター》を自分で選択したことを含め、それ以前の記憶を全て忘れる仕様となっています。
なぜかというと、あらかじめ「答え」を知っていては、本当の学びにならないから。
記憶を持ったままだと『攻略本』を片手に進めるようなもの。
それでは人生の醍醐味が味わえません。
だからこそ、まっさらな状態からプレイを始める仕様になっているのです。
そして自ら設定した環境と選んだキャラクターで、長い年月をかけて『この世界』を自由にプレイしていきます。
プレイ中に感じること
ときには・・・
そんなふうに感じることもあるかもしれません。
ときには他人を妬んだり、環境を恨んだりしてしまうこともあります。
裏切りや別れ、つらい出来事の連続で、心が折れそうになることも。
それでもこのゲームでは、出会ったプレイヤーたちと助け合いながら、困難を乗り越える経験こそがランクアップの鍵になっています。
立ち止まっても、転んでも、大丈夫。
すべてが自分で選んだストーリーの一部だからです。
上級プレイヤーになると
過去にも何度か『この世界』をプレイしたことのある上級者は、あえて難易度の高い設定を選ぶこともあります。
前回のプレイで課題をクリアしていれば、次はもう少し難しいゲームをプレイしようと思うのが自然な流れ。
難易度が高いぶん、ランクもより上がりやすくなる仕組みになっています。
ゴールのあとに待っていること

『この世界』でのエンディングを迎えたあと、プレイヤーには、あるご褒美が待っています。
それは、スタート前に設定していたすべての記憶が戻ること。
「自分がなぜこの世界を選び、どんな学びを目指したのか」
その理由が明らかになり、ゲームを最初から最後まで見守ってくれていた、仲間たちと再会し、盛大に祝福されます。
そんな振り返りの時間を経て、次のゲーム設定を考えることになります。
仲間たちと慎重に作戦を立て、準備を整えたら、再び『この世界』に挑戦するのです。
まとめ
人生の目的や意味を、ちょっとユニークな視点から例えてみました。
「もしも、今の現実がバーチャル・リアリティだったとしたら?」
そんなふうに想像してみると、日々の出来事や出会い、悩みや苦しみさえも、すべてが何かを学ぶためのゲームの仕掛けに思えてきます。
誰もが自分だけのストーリーを持っていて、困難にもちゃんと意味がある。
そう考えられたら、目の前にある問題や壁も、少しだけやわらかく感じられるのではないでしょうか。
この世界はきっと、あなた自身が選んでスタートした冒険の舞台。
ならば、どんな展開があっても、最後には自分の中で「よくやった」と思えるように、プレイしていきたいものですね。