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パラレルワールドの基礎知識と謎!

パラレルワールドってなに?

「パラレルワールド」とは、わたしたちの現実世界とは異なる歴史や物理法則を持つもうひとつの世界のことで、たとえば昭和が65年まで存在していた世界(実際は昭和64年1月7日まで)などが考えられます。

SFやファンタジーの小説や映画などでよく登場するテーマですが、じつは科学的にも可能性があるとする説があります。

その根拠は何でしょうか? もしパラレルワールドが存在するとしたら、わたしたちはそこに行けるのでしょうか?

パラレルワールドの謎に迫ってみたいと思います。

パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界並行宇宙並行時空とも言われている。  そして、「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている。

引用元:Wikipedia
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パラレルワールドは科学的に存在する?

パラレルワールドは、科学的に存在する可能性があるという説があり、その一つが「マルチバース理論」です。

マルチバース理論は、わたしたちの宇宙は無数に存在する宇宙のひとつに過ぎず、それぞれの宇宙は異なる歴史や物理法則を持っているという考え方で、量子力学や相対性理論など、物理学の分野で提唱されています。

量子力学では、微小な粒子の振る舞いは確率的であり、観測するまでは複数の状態を同時に持っているという「重ね合わせの原理」があり

たとえば、光は波でも粒子でもありますが、観測するまではどちらでもないということです。

シュレーディンガーの猫

この重ね合わせの原理を応用した、有名な思考実験が「シュレーディンガーの猫」です。

箱の中に放射性物質と毒ガスを仕掛けた猫がいるという状況で、放射性物質が崩壊したら毒ガスが放出されて猫は死に、崩壊しなかったら生き残るということです。

つまり、箱を開けて観測するまでは、猫は生きている状態と死んでいる状態を同時に持っているということになり

この思考実験をマルチバース理論に当てはめると、箱を開けた時点で宇宙が分岐し、猫が生きている宇宙と死んでいる宇宙が同時に存在するということになります。

※思考実験なので猫ちゃんは無事です! (=^・^=)/

二重スリット実験

二重スリット実験

もう一つの重ね合わせの原理を示す有名な実験が「二重スリット実験」です。

二重スリット実験とは、光や電子などの粒子が、二つの細い穴(スリット)を通って、スクリーンに当たったとき、どのような形になるかを調べる実験です。

2本の線

通常、粒子は穴の位置に応じてスクリーン上に点状に現れますが、二重スリット実験では波のように干渉したことで、光が粒子と波の両方の性質を持つことを示しました。

干渉縞

つまり、粒子は波動としての性質と粒子としての性質の両方を持っていて、粒子が二つの穴を同時に通過して重ね合わせの状態になっているからだと考えられています。

このの実験では、観測するかどうかで粒子の振る舞いが変わるという量子力学の不思議な現象も明らかにしました。

マルチバース理論は物理学だけではなく、哲学や宗教などの分野でも議論されています。

わたしたちの現実世界は、無数の可能性のひとつに過ぎず、違う選択をした自分が別の宇宙に存在しているのかもしれませんね。

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パラレルワールドに行く方法はある?

パラレルワールドが存在するとしたら、どうやってそこに行けるのでしょうか?

残念ながら現在の科学技術では、パラレルワールドにアクセスする方法は見つかっていません。しかし理論的には、いくつかの可能性が考えられていて、その一つが「ワームホール」です。

ワームホール

ワームホールが実際に存在するかどうかは未だ確認されていませんが、現在の物理学では、ワームホールは理論的な可能性の一つとして考えられています。

ワームホールとは、宇宙空間に存在するとされるショートカットのようなもので、ワームホールを通れば、別の時代や別の宇宙への道を開く可能性があるかもしれません。

ただし、ワームホールが存在したとしても、非常に不安定で人間が通れるほど大きくないともいわれ、仮に通れたとしても、どこに繋がっているかを知ることもできず、元の場所や時間に戻れる保証もありません。

もしも、ワームホールの存在が確認されたとしても、パラレルワールドへ行くのは、まだまだ先のことになりそうですね。

量子コンピューター

量子コンピューターは、量子力学に基づいて動作するコンピューターです。

量子力学では、粒子は同時に複数の状態をとることができる「重ね合わせ」という性質を持っているため、量子コンピューターはこの性質を利用し、従来の数値計算では不可能だった複雑な計算を高速に実行することができます。

パラレルワールドの存在を証明する直接的な証拠はありませんが、量子力学ではパラレルワールドの存在を示す可能性があるという理論が提唱されていて、多くの研究者がこの分野に取り組んでいます。

量子コンピューターが開発されれば、パラレルワールドの存在を直接的に観測できる可能性があるかもしれません。

しかし、量子コンピューターの開発には多くの課題が残されていて、まだ実用化されていないというのが現状です。

近い将来に量子コンピューターが実用化されれば、パラレルワールドの存在を証明してくれたり、アクセスできるようになるかもしれませんね。

パラレルワールドは夢や幻覚ではない?

パラレルワールドは夢や幻覚かもしれない?

このような疑問に対しては、科学者たちは様々な反論をしています。

なぜならば、パラレルワールドは、わたしたちの主観的な感情や意志とは無関係に存在すると考えられていて

思い描くような理想的な世界ばかりではなく、望まないような世界、わたしたちの知らない未知の世界が含まれるからです。

つまり、パラレルワールドは夢や幻覚とは異なるということになります。

また、パラレルワールドは、物理学の法則や数学の論理に基づいて推測されるので、わたしたちの想像力や創造力を超えるものです。

わたしたちが理解できないほど複雑で多様で、夢や幻覚よりも現実的で科学的なものともいえます。

こんな時はパラレルワールドに行ってるかも?

もしかしたら自分でも気がつかないうちに、もう一つの並行世界(パラレルワールド)に移動しているかもしれません。

デジャブ(既視感)

過去に体験したことがないはずの出来事を、まるで以前に体験したことがあるかのように感じることを「デジャブ(既視感)」といい、誰もが経験したことがあるとも言われています。

デジャブの原因は、まだ完全には解明されていませんが、いくつかの仮説が立てられていて、その中に「パラレルワールド」という説も存在しています。

  • はじめて訪れた場所なのに、以前から知っている場所のように感じる
  • はじめて会った人なのに、以前から知っている人物のように感じる
  • 同じ場面を、以前にも経験したように感じる

友人と食事をしてる時「あれ?このシチュエーション… 前にもあったような?」、同じ場所で、同じ友人と、同じ内容の話しをしたように感じる体験を、数えきれないほどしてきました。

いつどこで起こったのかを思い出せず、「錯覚かな?」と忘れてしまいますが、いくら考えても思い出せない、これが過去の経験との違いだといわれています。

その他のケース

  • 夢に何度も同じ場所や、同じ場面がでてくる
  • 自分とは違う人生を送っている夢を見たとき
  • 何度も同じ瞬間を繰り返しているような気がしたとき
  • 夢の中では親しく接していたのに、まったく知らない人だった

夢をみた直後は「誰だったのかな?」と考えても、ほとんどの場合が『夢』でかたづけてしまい、やがて忘れてしまいます。

もしかしたら、もう一つの並行世界での出来事で、知り合いなのかもしれませんね。

さいごに

パラレルワールドは、わたしたちにとって未知で興味深いテーマです。

科学技術が発展すれば、いつかパラレルワールドを証明したりアクセスできるようになるかもしれませんね。

↓こちらの動画のなかで(4:04)頃から二重スリット実験の解説があります。興味がある方はどうぞご覧ください。

(4:04)二重スリット実験の解説あり