「君の名は。」ただのアニメではない?パラレルワールドは現実世界?

「君の名は。」とパラレルワールド
「君の名は。」とパラレルワールド
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2016年に公開されて以来、世界中で大ヒットを記録した新海誠監督の映画「君の名は。」

美しい映像や音楽だけでなく、ストーリーの奥深さも多くの人を惹きつけています。

この作品には「パラレルワールド」「時間軸」「魂のご縁」といった、スピリチュアルなテーマにつながる要素がたくさん。

今回は、映画を少し違う視点から見つめ直しながら、パラレルワールドや時間軸の不思議を探っていきます。

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映画『君の名は。』のストーリーをざっくり解説

岐阜県飛騨

岐阜県飛騨市をモデルにした架空の町・糸守町に住む女子高生の三葉(みつは)と、東京で暮らす高校生の瀧(たき)

ある日突然、目を覚ますとお互いの体が入れ替わっているという不思議な現象に巻き込まれます。

最初は戸惑いながらも、スマホやメモを駆使し、お互いの生活を助け合うようになった二人。

次第にお互いを意識しはじめた頃、突然入れ替わりが起こらなくなります。

不安を抱えた瀧は三葉を探すため、彼女が暮らす糸守町へと向かうことにしました。

ところが、そこで知ったのは衝撃の事実。

糸守町は3年前、彗星の落下事故で消滅していたのです。

その事実に打ちのめされながらも、瀧は神社の祠に納められた「口噛み酒」を口にし、過去の三葉の体へ意識を飛ばすことに成功します。

彗星の落下を阻止するために奔走する瀧。

しかし町の人たちは信じてくれず、避難は思うように進みません。

それでも諦めず、三葉に伝えたい一心で、瀧は御神体のある祠へと向かいます。

黄昏時(かたわれどき)と呼ばれる特別な時間。

時空を超えてついに二人は出会い、短い時間だけ言葉を交わすことができました。

その後、彗星落下事故を避けることに成功し、「糸守町が消滅した世界線」から「助かった世界線」へ。

それから5年後──

互いの名前も出来事もすべて忘れてしまったはずなのに、心のどこかで「大切な何かを探している」感覚だけは残っていました。

そして電車ですれ違った瞬間、お互いの心が強く引き寄せられます。

最後には、ずっと探していた人をようやく見つけ、二人は再会を果たすのです。

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パラレルワールドは本当にある?

パラレルワールド

この映画で印象的なのは、時間を超えて二人がつながる不思議な現象です。

まるで別の世界を行き来しているように見えますが、実際には「同じ世界の過去と未来」を結んでいるんですよね。

ただ、量子物理学の世界では「パラレルワールド(並行世界)」という考え方があります。

たとえば、ある日「たこ焼きにしようか、お好み焼きにしようか」と迷ったとします。

現実世界では「たこ焼き」を選んだとしても、もう一つの世界では「お好み焼き」を楽しんでいるもう一人の自分が存在しているかもしれないという考え方。

このように、世界は一つではなく、無数に枝分かれしながら並行して存在しているという説です。

さらに、2014年に発表されたMIW理論(Many Interacting Worlds Theory)では、「無数の世界は互いに影響し合っている」とも言われています。

Griffith大学の研究チームが発表したMIW理論(Many Interacting Worlds theory)についてJournal of Young Investigators の解説記事で詳しく紹介されています。

つまり、私たちが知らないだけで、パラレルワールドの存在は現実に近いのかもしれません。

そして夢の中で見る世界は、別のパラレルワールドの自分を体験している可能性があるという説もあります。

じつは私自身も、体外離脱を体験したとき、現実とは少し違うよく似た世界に、何度か行ったことがあります。

そのとき、「あ、もしかしたらパラレルワールドって本当にあるのかもしれない」と強く感じました。

3年の時間差と時間軸の不思議

時間という概念

瀧と三葉には3年という時間のズレがあります。

観ていて混乱した人も多いかもしれませんが、ここで大切なのは「時間」という概念のとらえ方です。

  • 時間は流れるものではなく、すでに存在している
  • 過去・現在・未来は同時に並んでいる
  • 「未来→現在→過去」という順で時間が進むという説もある

こうした考え方は、量子論やスピリチュアルな分野で語られるものです。

もし未来がすでに存在しているのなら、二人が時間を超えてつながったことも決して不思議ではありません。

瀧と三葉をつなぐ「ご縁」は前世から?

劇中で三葉のおばあちゃんは、宮水家の女性たちが代々「誰かになるような体験をしてきた」と語っています。

夢なのか現実なのかは分からず、詳しいことも明らかにされていませんが、宮水家には不思議な力が受け継がれているようです。

さらに、主題歌「前前前世」の歌詞にある、「♪君の前前前世から僕は、君を探しはじめたよ」というフレーズ。

映画の中で前世について語られることはありませんが、この歌詞から二人のご縁を魂レベルのつながりと解釈することもできますよね。

偶然の出会いではなく、はるか昔から決められていた必然。

そんな風に考えると、映画の世界がもっと奥深く感じられますね。

まとめ

パラレルワールドは、もしかしたら現実かも

「君の名は。」は、美しいラブストーリーとして楽しむのもいいですが、パラレルワールドや時間軸、魂のつながりという視点で観ると、また違った深みが見えてきます。

現実世界でも、私たちが知らないだけで別の可能性が広がる世界があるのかもしれません。

もしまだ観ていないなら、ぜひ一度

そして二度目、三度目と観るたびに、新しい発見があるかもしれません。