2018年1月3日 地上波初放送された、2016年夏公開のアニメ映画「君の名は。」ご覧になりましたか?
この映画の鍵となるところは、お婆ちゃんのセリフ
物語を理解するための、重要なポイントが随所に込められているので、聞き逃しに注意!
『組紐』『御神体』『口噛み酒』キーワードはとくに大切ですが、、
今回は、パラレルワールドやタイムラグについて書いてみたいと思います。
ここからはネタバレが含まれていますのでご注意下さい。
ざっくりとした映画のストーリー
『君の名は。』をご覧になった方は、飛ばして読んで下さい。
主人公は岐阜県飛騨市をイメージした架空の町(糸守町)に暮らす、女子高生&巫女の三葉(みつは)と、東京の高校に通う瀧(たき)くん
ある日突然、二人の体が入れ替わったり、元に戻ったりと、不定期に繰り返してしまうことになり、お互いの生活を守るため、約束事を決めたり、その日の行動をメモに残すことに
次第にお互いのことを意識しはじめた頃、入れ替わりがパッタリと起こらなくなる
音信が途絶えた三葉のことが気になった瀧は、記憶も薄れ曖昧になっているが、岐阜の飛騨へ向かった
そこで偶然知ったのは、3年前の糸守町に「ティアマト彗星」の破片が落下し、一夜にして町が消滅していた事実
彗星落下事故による被害者は500名以上、犠牲者の中に三葉も含まれていた。三葉が3年前に亡くなっていたことを知る
以前、三葉と入れ替わっていた時に行った、宮水神社のご神体がある祠へ向かい、そのとき納めた「口噛み酒」を瀧が口にすると、再び三葉の体で目を覚ますことに成功する
三葉の体に入った瀧は、彗星落下の被害を最小限に抑えるため、あらゆる強引な手段を使い、町民を避難させようとするが、町の人は信じてくれず上手くいかない
祠に行けば、瀧の体に入った三葉に会えるのでは・・・とご神体がある祠へ戻ることに
その頃、祠では三葉が瀧の体で目覚め、町が消滅していること、自分が3年前の彗星落下事故で死んだことに気づくが、そのとき何処からともなく瀧の声が聞こえる
お互いに呼び合うのだが、時空が違っているため姿を見ることが出来ない・・・そしてほんの短い時間、黄昏時(かたわれどき)に出逢うことができた
黄昏時が過ぎると、お互いが本当の自分に戻り、記憶も徐々に薄れだす
三葉は町を守ろうと必死に町へ戻り、町長をしているお父さんのもとへ・・・
そして糸守町に「ティアマト彗星」は落下してしまった。
それから5年後・・・
瀧は就活をおくっていたが、8年前ある町に落ちたという彗星落下事故が妙に気になっていた。
その事故は彗星が衝突する寸前、町長の指示で避難訓練が行われていて、糸守の町民は奇跡的に被害を免れたというもの
しかしどうしてそれが気になるのか、何を探しているのか、誰かを探しているような、そんな気がしてならない瀧だが、それが何かすらも分からず毎日を過ごしていた
ある日電車に乗ると、向かいの電車に乗った女性と目が合い、お互いにハッ!と何かを感じる
二人は慌てて電車を降り、お互いに探しだす・・・
そして、やっと見つけることができたが、どう声をかけていいのか分からずに、すれ違ってしまった・・・
次の瞬間
瀧「あの!オレ、君の事どこかで…」
三葉「私も…」
2人同時「君の名前は?」
ざっと、あらすじはこんな感じです。
ここからが本題(長っ!)
パラレルワールド(parallel world)
パラレルワールドは、平行世界や並行世界といわれ、あるところから分岐した、同じ宇宙に存在する、時空を超えた別世界といわれています。
例えば「たこ焼き」か「お好み焼き」のどちらにしようか迷い、あなたは「たこ焼き」を選んで食べました・・・
ここで一つの分岐点が作られます
もう一つの世界(パラレルワールド)では、「お好み焼き」を美味しそうに食べているあなたがいるかもしれません
こうして、どんどん、どんどん分岐点が作られ、並行世界が無数に存在しています。
瀧と三葉も何らかの理由で、パラレルワールドとこちらの世界を、行ったり来たりしてしまいました。
不思議な話しと思われるでしょうが、量子物理学的にパラレルワールドは「十分にあり得る概念」とも言われていて、ファンタジーやSFだけの世界ではなく、現実世界なのかもしれません。
2014年にマイケル・ホール博士らが発表したMIW理論では、この世に無数に存在するパラレルワールドは、すぐ隣あっていて相互に干渉しあっているとしています。
また夢の中で体験する出来事は、パラレルワールドにいる自分の体験という説もあることから、瀧と三葉の意識の入れ替わりも、あり得ない話ではないかもしれません。
実際わたしは、体外離脱中に現実と異なるよく似た世界を何度か体験していますし、パラレルワールドはあるだろうなぁ~と思っていますけど・・。
3年のタイムラグと時間軸
「君の名は。」の瀧と三葉には、3年間のズレがあり、そこで少しややこしく感じてしまうのですが
そもそも時間軸という概念が、私達の3次元で普段「当たり前」と思っていることと違っているのかもしれません。
- 時間は流れているものではなく、止まっているもの
- 時間は存在しない、幻想、人間が都合よく作り上げたもの
- 時間は「過去→現在→未来」ではなく、「未来→現在→過去」と流れている
信じられないかもしれませんが、これは頭の良い学者や博士達が、真剣に仮説や理論を唱えていることです。簡単に否定することは出来ませんね。
このように、時間が止まっているものだったり、そもそも存在しないのならば、瀧と三葉が時空を超えた世界で入れ替わり、3年のタイムラグがあったとしても不思議ではないことになります。
前前前世じゃない?
『君の名は。』を観た感想で、「前世の話じゃない!」というものを目にしました。
確かに映画の中では、瀧と三葉の前世の繋がりを詳しく語られている場面は少ないかもしれませんが、、
三葉のお婆ちゃんも子供の頃に、誰かになっていなような不思議な夢をみていた記憶があり、三葉のお母さんにもそんな時期があったと話しています。
宮水家に代々このような能力があったのは、彗星落下事故を防ぐため・・・という意味のセリフも
スピリチュアルの観点ではこの世に偶然はない!といえるので、もしかしたら宮水家が入れ替わっていたのは、立花瀧くんの先祖だったのかもしれませんね。
「♪君の前前前世から僕は~君を探しはじめたよ」と歌詞にもあるように、はるか昔から瀧と三葉はつながっていて、現世で起こる危機を救うため、二人の入れ替わりが起きたのでしょう・・・きっと
まとめ
大人から子供まで楽しめるストーリーで、登場人物のキャラクターや、RADWIMPSの主題歌「前前前世 (movie ver.)」も凄くマッチしてよかったですね。
とても感動的で素晴らしい映画ですが、「入れ替わり」「パラレルワールド」「タイムラグ」「過去と未来」などを考えながら
もしかしたら本当にあるかも?
と思って観てみると、見方が変わるかもしれませんね。
個人的に最低3回は観ることをオススメしますが(笑)